今回は、魚醤を自宅で使う際のコツや、博水の「博多魚醤 えそ醤」を使って作るおすすめのレシピをご紹介します!
魚醤とは?
「魚醤」は魚介類を塩漬けにして発酵させ作られた調味料です。世界各地で古くから使われており、様々な料理に使える万能調味料です。アミノ酸の一種であるグルタミン酸が入っており、旨味が強いのが特徴です。
東南アジアや中国、日本など世界各地で古くから作られており、その歴史は1,000年以上とも言われています。日本では、秋田県の「しょっつる」、香川県の「いしる」、いかなごしょうゆなどが有名です。エスニック料理のイメージが強いですが味噌汁や煮物、鍋物、焼き魚など日本の料理にも幅広く使うことができます。
魚醤の種類は、原料となる魚介類や発酵のさせ方によってさまざまです。主な種類としては、以下のものが挙げられます。
- しょっつる(秋田県):イワシを原料とした魚醤。
- いしる(香川県):イワシやアジ、サバなどを原料とした魚醤。
- いかなごしょうゆ(香川県):いかなごを原料とした魚醤。
- ナンプラー(タイ):エビやカタクチイワシを原料とした魚醤。
- ニョクマム(ベトナム):カタクチイワシやエビを原料とした魚醤。
- コラトゥーラ(イタリア):イカを原料とした魚醤。
塩味が強く独特の香りがあるため、初めて使う場合は少量から試してみるとよいでしょう。
魚醤を料理に使うときのコツ
・塩分濃度が高いので、入れすぎに注意!
魚醤は塩分濃度が約20%と高めで、使いすぎてしまうと料理が塩辛くなってしまいます。醤油やみりんなどの他の調味料と合わせて使うと、塩分濃度を調整しやすくなりますよ。
・香りが強いので、料理の味に合った魚醤を選ぶ
魚醤には、原料や製法によってさまざまな種類があります。香りは、魚の種類や塩漬けする期間によっても異なります。料理の味に合った魚醤を選ぶことで、より美味しく仕上げることができます。
・加熱調理には注意する
魚醤には、加熱すると旨味成分が壊れてしまうものがあります。加熱調理に使う場合は、原料や製法をよく確認してから使用しましょう。
・開封後は早めに使い切る
魚醤は開封後も発酵が進むため、開封後は早めに使い切るようにしましょう。冷蔵庫で保存しても、開封から1~2ヶ月程度で風味が落ちてしまいます。
魚醤を使ったおすすめのレシピ
魚の未利用部を再利用し環境に配慮して作られた「えそ醤」。福岡県の支援を受け水産海洋技術センターと共同開発し、九州大学の研究室で開発された味覚センターでは高い値を出し旨味成分が豊富とされました。令和元年には環境大臣賞も頂きました。ここからは「博多魚醤 えそ醤」を使用したレシピを9選ご紹介します。
ガパオライス
この料理は、ミンチ(通常は鶏肉や牛肉)をバジル、唐辛子、ニンニク、魚醤、オイスターソース、砂糖などの調味料と一緒に炒め、ごはんの上に盛り付けるスタイルのものです。
タイの料理文化において非常に人気が高く、辛さと香り豊かな味わいが特徴です。通常、料理の上に生卵をのせることもあります。
ヤムウンセン
春雨をベースにした料理で、タイの伝統的な料理の一つです。さまざまな具材とともに提供され、通常、新鮮な野菜、シーフード、または肉と一緒に調理されます。調味料にレモン汁、魚醤、砂糖、唐辛子などが使われ、爽やかな酸味とスパイシーさが特徴です。
ヘルシーでさっぱりとした味わいで、暑い季節に特に人気があります。
チャーハン
シンプルで簡単、みんな大好きなチャーハン。旨みが豊富な魚醤を炒めるときに少し入れるだけで、いつものチャーハンが更に美味しくなります。お好みでさつま揚げや蒲鉾を刻んで入れてもいいですね。
トマトとツナのパスタ