寒くなってくると食べたくなる「おでん」。定番の大根や卵もいいけれど、実はおでんの美味しさを左右するのは“練り物”なんです。

でも、「味がしみない」「煮崩れする」「買ってきた練り物をどう使えばいいかわからない」——そんな声をよく耳にします。
この記事では、創業122年の練り物屋・博水が、おでんを格段に美味しくする「練り物の扱い方と煮込みのコツ」をお伝えします。
なぜ“練り物”がおでんの味を決めるのか
おでんに欠かせないごぼう天やちくわ、さつま揚げ。これらの練り物は、魚のすり身のうま味が凝縮された「だしのベース」でもあります。
煮込むほどにうま味が溶け出し、逆に他の具材の味を吸っていく。つまり練り物は、「おでんのうま味を行き来させるハブ」のような存在なんです。
ただし、扱い方を間違えると、
- 味が抜けすぎてボソボソする
- 煮崩れして見た目が悪くなる
- だしが濁る
という結果に。次に紹介するコツを押さえれば、家庭でもお店のような味わいになります。
おでんの練り物を美味しくする5つのコツ
コツ①:煮込む前に「下ゆで」する
市販の練り物には、保存のための油分や甘味が含まれています。そのまま煮込むとだしが濁ったり、他の具材に味が移りすぎてしまうことも。
80〜90℃くらいのお湯で1〜2分下ゆでして油抜きをしておくと、すっきりと上品なだしに仕上がります。
博水おすすめ:さつま揚げなど揚げ物系はできれば油抜きを!
コツ②:練り物は“後入れ”が基本
練り物は火の通りが早く、長時間煮込むと食感が失われます。だしをしっかりとったあと、食べる30分前くらいに加えるのがベスト。
「練り物を煮すぎる=うま味を外に出しすぎる」ことになるので注意。
コツ③:味しみをよくする「温度コントロール」
おでんを煮るときは、ぐらぐら煮立たせないのがポイント。強火で煮ると練り物が硬くなり、うま味が逃げてしまいます。
理想は85〜90℃程度の“静かな煮込み”。一度火を止めて、余熱でゆっくり味を含ませる「冷まし時間」を取ると、より中までしっかり味がしみ込みます。
コツ④:だしの味を「魚醤」で整える
味が薄い・深みが足りないときは、塩ではなく魚醤(ぎょしょう)を少量プラス。博水の「えそ醤」は、えそのアラを再利用して作った無添加の天然魚醤。数滴加えるだけで、だしにぐっとコクが生まれます。
使用目安:1Lのだしに対して小さじ1〜2杯。
コツ⑤:一晩寝かせて“二日目”を楽しむ
おでんは“冷めるとき”に味が入ります。一晩寝かせると、練り物の中までしっかり味がしみ、翌日は格別の美味しさに。
温め直すときは弱火でゆっくり。再沸騰させずにじんわり温めるのがポイントです。
プロが教える「失敗しないおでんだし」
家庭でも簡単にできる基本のだし比率はこちら👇
- 水:1000ml
- 昆布:10g
- かつお節:15g
- 魚醤(えそ醤):小さじ2
- みりん:大さじ2
- 薄口しょうゆ:大さじ2
このだしをベースに、具材のうま味が加わって“育つだし”を楽しみましょう。
博水おすすめのおでん向け練り物
| 商品名 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 博多玄界漁師天イカ | 旨みの強いえそを使用 | おでんの主役に |
| 博多てんぷら きんぴら | 香ばしい風味と食感 | 牛すじや大根と好相性 |
| 博多てんぷら ふわふわさつま揚げ | 優しい甘みと彩り | 子どもにも人気 |
| 博多魚醤 えそ醤 | えそのアラから作った無添加魚醤 | だしの仕上げに数滴 |
まとめ
おでんを美味しくするコツは、煮込む前のひと手間と火加減、そして味の調整。
プロの練り物を使えば、家庭でも料亭のような味に仕上がります。この冬は、ぜひ博水の練り物とえそ醤で、“だしが香るおでん”を楽しんでください。


