第5回アトツギ甲子園、企業特別賞受賞
2025年2月20日に行われた、中小企業庁主催の第5回アトツギ甲子園決勝大会で、企業特別賞の「地方創生賞」を受賞しました。受賞テーマは「魚のフードロスを活用し練り物業界の未来を作る」。未利用魚の有効活用という社会課題に、家業の経営資源を活かして挑戦し、伝統食品である練り物を新たな食文化へと進化させる取り組みが高く評価されました。
「アトツギ甲子園」とは
「アトツギ甲子園」は、中小企業庁が主催する全国規模のビジネスコンテストで、中小企業・小規模事業者の事業承継を控える後継者が、既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを発表するピッチイベントです。本大会には全国から多くの若手後継者が参加。第5回大会は、全国189名のエントリーの中、全国6ブロックの地方予選大会を勝ち抜いた合計18名の後継者が決勝大会(ファイナル)に参加。決勝大会に出場したファイナリスト18名に対する最終審査を経て、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、優秀賞、企業特別賞が決定されました。
審査基準:
【新規性】製品やサービスに新規性、独自性、イノベーションの可能性があるか。
【持続可能性】中長期的な収益や成長が期待でき、持続可能な事業か。
【社会性】社会課題を解決する、もしくは社会的意義がある事業か。
【承継予定の会社の経営資源活用】承継予定の会社の有形無形の経営資源を有効に活用できている事業か。
【熱量・ストーリー】後継者として当該事業を遂行する背景や情熱を持ち合わせているか。
発表テーマ:「魚のフードロスを活用し 練り物業界の未来を作る」
・伝統食品である練り物の価値を再発見し、市場を広げる取り組み
・魚のフードロスという社会課題の解決になるビジネスであること
・地域水産業との連携によるビジネスモデルの構築
・経営資源を活かした事業成長のビジョン
といった観点で評価され、「地方創生賞」の受賞に至りました。
今後の展望・取り組み
本受賞を契機に、「練り物だからこそ実現できる、魚のフードロス0の社会」を目指し、さらなる技術革新と商品開発を推進していきます。また、地域水産業との連携を強化し、学校給食をはじめとする多様な市場で未利用魚の活用を拡大。日本の練り物の魅力を国内外へ発信し、新たな市場を開拓してまいります。これからも伝統を守りながらも進化を続けることで、練り物の可能性を広げ、持続可能な食品産業の発展に貢献して参ります。